ぐるりのこと。

ぐるりのこと。 [DVD]

ぐるりのこと。 [DVD]


いまさらだが。。
「逃げる」のでもなく「立ち向かう」のでもない距離感はうつ病の人間にとっても必要な感覚だな。ということを考えた。自分がうつだったから、というわけではない。そういう共感ベースの感じ方を思いっきり突き放している作品な気がする。そうすることによて普遍性を獲得している、っていうか。。なぜか、「自分の立場を括弧入れしてこそ思想だ」というどっかでの(ラジオの『Life』だったかな?)東浩紀の話を思いだした。
うつの人に「頑張れ、闘え」とか言ってはいけないってのはさいきんはよく知られるようになったけど、同様に「逃げていいよ」ってのもダメだと思う。
主演のふたりがどちらでもないその「立ち位置」みたいなものを見つけ出していく。
表面的には、いろいろ曲折を経て夫婦の関係が〜みたいな話だけど。


ラストの法廷のシーンはわかりやすくしたんだろうけど、蛇足じゃねーかな。

むしろその前の夫婦ふたりが、寝転がって天井画を見上げるシーンがラストでもよかったんじゃない。
ふたりで同じ空を見上げる画ってのは無条件に好きなんだな。

この曲のせいだ。

わたしの子供になりなさい

わたしの子供になりなさい